正暦寺・モノリス

所在地
主要用途
敷地面積
建築面積
延べ床面積
階数
構造

掲載紙

奈良市
寺務所
472.50㎡
　53.16㎡
35.61㎡
平屋建
木造

新建築ー'92年9月号
住宅建築ー'92年9月号

奈良市の郊外、菩提山の地に建つ正暦寺は平安時代から千年余の歴史を持つ寺院です。寺の駐車場であった地に、このモノリスと名づけた寺務所兼人の接待をする小建築群は建っています。接待所と便所の間に自立した塀を立て、東側のしだれ桜を借景として見せています。接待所は真中を抜き、外部の正方形のテラスと同じ面積の瓦土間としています。この土間からは樹の葉が散った冬には重要文化財の客殿の白壁が見渡せます。不必要なものをそぎ落とした建築として、周辺の自然環境に新たなコンテクストを築いた建築群です。